よくある質問

Q01.卒前・卒後一貫MD-PhDコース設置の目的は?

A01.
基礎医学研究を担う研究医,基礎医学教育を担当する医師,リサーチマインドを持った法医解剖医の養成が目的です。
平成24年度の文部科学省事業「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」に,群馬大学の「卒前・卒後一貫MD-PhDコース」プログラムが採択されたことを契機に設置されました。

Q02.卒前・卒後一貫MD-PhDコースに入るためにはどうすればいいですか?

A02.
従来からのMD-PhDコースの学生が選抜試験(外国語試験)に合格すれば,本コースのプレ履修者となります。この選抜試験は毎年9月頃に大学院入試と同時に行われます。対象は2年次~6年次のMD-PhDコースの学生です。
プレ履修者が医学部を卒業後に医師免許を取得し,シームレスに大学院に入学すれば本コースの正規履修者となることができます。ただし,大学院では基礎医学分野を専攻分野とする必要があります(生体調節研究所の各分野を含みます)。

Q03.選抜試験(外国語試験)は難しいですか?

A03.
英語の医学・生命科学に関する論文を読みこなす力が試されます。MD-PhDコースの学生として基礎医学の研究室に出入りし,英語の原著論文を読んでいれば合格は難しくないでしょう。
学務課大学院係に過去の大学院入試問題が置いてあるので参考にしてください。
合格実績:平成24年度 20人
平成25年度 12人
平成26年度  9人
平成27年度  9人
平成28年度  6人
平成29年度  7人
平成30年度  9人

Q04.従来のMD-PhDコースにはどうすれば入れるのですか?

A04.
基礎系の教授の推薦により教授会が認定を行います。対象は2年次から4年次の医学科の学生です。毎年募集がありますので,基礎医学研究に興味のある学生は基礎系の教授に連絡してみてください。

Q05.従来のMD-PhDコースと卒前・卒後一貫MD-PhDコースの違いは?

A05.
学部の間に,基礎医学の教室において基礎医学研究の指導を受けることができる点は同じです。また,大学院科目のうち共通科目の先行履修ができる点や,博士課程の3年修了の制度も基本的に同じです(後述)。ただし,従来のMD-PhDコースの大学院における専攻分野は基礎医学,臨床医学を問いませんが,卒前・卒後一貫MD-PhDコースでは基礎医学を専攻分野とする必要があります。
卒前・卒後一貫MD-PhDコースの学生は,専門科目の先行履修も可能です。さらに,本プログラムが実施する様々な活動に参加することができます。

Q06.プレ履修者の特別なカリキュラムやプログラムはありますか?

A06.
プレ履修者の教育は,専攻先の研究室における研究指導と大学院教育研究支援センターが運営する共通科目に大別されます。共通科目のうち,基礎連続講義と医学基礎技術実習及び専門科目の特別講義及び大学院チュートリアル演習を学部在学中に先行履修が可能です。
大学院のカリキュラムではありませんが,外国のMD-PhDコースの学生との交流など,様々なプログラムを計画しています。平成24年度には,ハーバード大学のMD-PhDコースの学生との交流を行いました。
また,学会発表の旅費支援などの制度も設けています。

Q07.プレ履修者が大学院に入学する場合,入学試験はありますか?

A07.
一般の大学院入学試験と同様にあります。ただし,語学試験に関しては,卒後3年間に限り卒前・卒後一貫MD-PhDコース選抜試験の成績を用いることが可能です。

Q08.本コースの正規履修者は,初期臨床研修はできますか?

A08.
大学院と同時に初期臨床研修を行うことができます。
そうすることによって、早いうちに研究生活に入ることができますし,早期に学位取得できる利点があります。前提として,学部時代に一定の研究指導を受けていることや,無理のない研修プログラム計画であることが条件として挙げられます。

Q09.本コースの正規履修者に対する経済的な支援はありますか?

A09.
本コースの正規履修者で初期臨床研修を行っている者に対して,申請及び審査により月額42,000円の奨学金を貸与します。一定の条件を満たせば,奨学金の返還は免除されます。

Q10.博士課程は3年で修了できますか?

A10.
本コースの学生は,大学院の授業科目の一部を受講することができ,大学院生と同じ基準で評価を受けて合格した場合は,大学院入学時にその科目を履修済みの科目として認定されます。また,研究指導を受けた研究成果は博士論文(thesis形式)の一部に用いることもできます。
必要とされる単位(30単位)を取得し学位論文審査を通過すれば,本コースの正規履修者は大学院課程を実質3年間で終了することができます。

Q11.大学院修了後のキャリアパスはありますか?

A11.
本プログラムにおいて学位を取得し,基礎医学分野において継続的に教育・研究に従事する希望がある場合には,審査により特任助教(仮称)に採用されます。任期は3年で,その間に正規の助教への採用,海外留学,学外研究機関への転出などを目指します。

Q12.卒前・卒後一貫MD-PhDコースを止めたり,専攻分野を変えたりすることができますか。

A12.
はいできます。MD-PhD運営小委員会に申し出て,議を経た上で認められます。

Q13.本コースに興味がありますが、詳しいことを誰にお聞きすればいいですか?

A13.
あなたのチューターや基礎医学の教授又は学務課大学院係にお尋ねください。